クバ山の裏手に広がる静かで美しいビーチ。昔は島人のデートコースとして親しまれてきた場所で、その魅力は今も変わりません。穏やかな波音と透き通る海が、訪れる人に特別なひとときを与えてくれます。
樹齢およそ300年、県内最大のリュウキュウマツです。この一帯が「ニントゥバル」と呼ばれていたのが名前の由来との説もあります。平成28年（2016年）に国指定の天然記念物になりました。古歌「大田名節（うふだなふし）」には、その枝ぶりを美しい女性と重ね、たたえられています。木陰は畑仕事の休憩や島民の憩いの場として、子供の遠足の際には念頭平松の枝全体を使って鬼ごっこをしたりして遊んでいました。
全国の「天の岩戸伝説」の中でも、最南端に位置するのが伊平屋島の「クマヤ洞窟」。江戸時代の国学者・藤井貞幹が「神武天皇は伊平屋島に誕生された」と唱えたことで注目を集めました。今も歴史・民俗学の研究者たちが訪れる神秘的なスポットで、古代ロマンを感じることができます。昭和33年には沖縄県の天然記念物にも指定されました。2億8000年前の固い珪岩（チャート）の古い地層によってできているこの洞窟は、近く変動により波のように曲がった岩の断層が見られます。
クマヤ洞窟のすぐ下に広がる神秘的な雰囲気を湛えたクマヤ海岸。天の岩戸伝説と結びつき、かつては神々が水浴びをしたとされる神聖な場所とも言われています。伊平屋島の悠久の物語を感じさせる静かな海岸で、訪れる人々に深い余韻を残します。
クバの美林に囲まれた、県指定天然記念物の小高い山。白砂・青空・透明な海・深緑のクバ林が織りなす絶景スポットとして知られています。琉球舞踊で使用される「クバ笠」の素材となる高品質のクバの葉も、ここで採取され、地元の名人により編まれています。
大陸側の砂岩、頁岩、礫岩、チャートを挟む古生代最後の地質で、２億８０００年前にできたと言われています。中国（諸説あり）から敵が攻めてきた時、人々はヤヘー岩の下に石垣を築き、壺一杯に詰めた灰を飛ばし、敵の目が見えなくなったところを退治したそうです。
神事が行われる祝女（ノロ）の休憩場所。祝女殿内（ノロドゥンチ）の敷地内にある神アシアゲ。豊年祭の時は、この前で棒術などが披露される。我喜屋にも同様の神アシアゲがあります。
※祝女（のろ）…琉球神道における女性の祭司
※殿内（ドゥンチ）…士族などの邸宅があった場所
伊平屋で最も美しいとされるビーチ。温水シャワーを完備した本格的なキャンプ場が隣接されています。南国の太陽が降り注ぐ晴れた日には、みごとなほど透き通った海が楽しめます。これだけでも伊平屋に来た価値があると言えるでしょう。
伊平屋島と野甫島を結ぶ橋。橋から眺める景色は絶景です。現在の橋は2代目です。
